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  • 後悔しない塗り替えのために!外壁材と塗料の「相性」を知ろう
  • 後悔しない塗り替えのために!外壁材と塗料の「相性」を知ろう

    外壁塗装用の染料は、性質も色もさまざまです。そのため、外壁塗装を検討している場合、「どんな色にしよう?」「どんな塗料が最近の流行なのかな?」と考える方も多いでしょう。しかし、外壁材には塗料との相性があるため、流行や自分の好みだけを基準に選ぶと、ひび割れや剥がれなどのリスクが生じることもあります。そうしたリスクを避けるため、今回は外壁材ごとの相性の良い塗料や、注意が必要な塗料について解説します。

     

    外壁材には「相性の良い」塗料がそれぞれある

    ひと口に「外壁」と言っても、その種類はさまざまです。一般的なものとしては、モルタル、窯業系サイディング、金属サイディング、ALCが挙げられるでしょう。塗装を施す際は、これらの外壁に合わせ、下塗り・中塗り・上塗り時に最適な塗料を選ぶことが重要です。以下では、外壁の種類別に相性の良い塗料を紹介します。

     

    モルタル外壁には「弾性塗料」

    モルタル外壁には、弾性塗料がおすすめです。「モルタル」は、サイディングに続き外壁素材として幅広く採用されています。モルタルはセメントに砂を混ぜて練り上げたもので、粗骨材となる砂利を含まない点が、コンクリートとの違いになります。柔軟性に富んでいるため、外壁においては色を変える、模様を付けるといったアレンジが楽しめる点が特徴です。

     

    独特の質感や味わいのほかに「高い強度と耐火性」も特徴として挙げられます。素材同士のつなぎ目がないのも、ほかの外壁材との違いと言えるでしょう。ただし、モルタルには「防水性が低い」というデメリットがあります。そのためひび割れや亀裂が生じやすく、それだけ雨水の侵入リスクが高くなります。

     

    そこで、モルタル外壁を補強して防水性を上げるためにも使用を検討したいのが、弾性塗料です。弾性塗料は、簡単に言えば「ゴムのように伸縮する」性質を持つ塗料です。柔らかいうえに弾力性のある塗膜を作れるので、ひび割れにも対応できるようになります。モルタルのほか、コンクリートも「ひび割れしやすい」外壁材と言われているので、弾性塗料による処置が向いていると言えるでしょう。

     

    なお、モルタルは窯業系サイディング、金属サイディングなどと異なり、振動や揺れに弱いという特徴があります。弾性に乏しい塗料を使用している場合、塗膜が伸縮してしまい、見た目が損なわれるリスクがあります。そうした場合でも、適切な弾性塗料を使用すれば塗膜がひび割れを防いでくれるため、外壁を美しく保つことが可能です。前述のように、弾性塗料はモルタルとの相性が良いため、モルタル最大の弱点である経年劣化によるひび割れ・亀裂を最小限に抑える効果が期待できるでしょう。

     

    ただし、弾性塗料を使用しても、塗膜で防水性を維持しているだけの状態に過ぎません。外壁素材への水の染み込みを防ぐために、塗料を使用する際は透湿性にも目を向けましょう。おすすめなのは「純度の高いアクリル」を使用した塗料です。

     

    弾性塗料って何?

    ここで「弾性塗料」についてもう少し詳しく解説します。弾性塗料が「ゴムのように伸縮する」性質を持つ塗料であるのは前述の通り。ひび割れに追従して伸びるので、ひび割れしやすいとされるコンクリートやモルタルといった外壁材の防水塗装で広く使用されています。

     

    そもそも外壁は、家の前を通る車や地震、雨風など外部の影響を受けやすいため、ある程度のひび割れは避けられないものです。そうした条件下で硬い塗料を使っていれば、外壁にひびが入った際に、塗膜が一緒に割れてしまうこともあるでしょう。そんなときでも、塗膜が伸びる弾性塗料を塗布していれば、ひびが表面化することが防げるのです。

     

    ただし、そんな弾性塗料にもデメリットはあります。その筆頭が「耐用年数の短さ」です。たとえば弾性シリコン塗料の耐用年数は10年前後と、決して長くはありません。分厚く塗れば耐用年数を延ばすことも可能ですが、その分コストがかかる点には注意が必要でしょう。

     

    また、弾性塗料は通気性が低い塗料とも言われています。通気性が低いと塗膜の一部が膨らんでしまうため、見た目が損なわれるリスクがあります。そもそも、弾性塗料の塗装は、熟練の技術と専門知識を要するものです。技術に乏しい業者に依頼すると、美しい仕上がりが叶えられないかもしれません。

     

    このように、弾性塗料はひび割れに追従するというメリットを持ちながらも、それなりのデメリットも有しています。塗装を検討する際は、あらかじめ信頼できる塗装業者に相談するようにしましょう。

     

    窯業系サイディング・ALCには「透湿性の高い塗料」

    外壁材が「窯業系サイディング」の場合、「透湿性の高い塗料」がおすすめです。「窯業系サイディング」は、セメントを主な原料とした外壁材を指します。コストパフォーマンスが高いことから、日本における外壁材の多くを、この窯業系サイディングが占めています。タイル柄・木目調・レンガ調など、多様なデザインを選択できるのも人気の理由と言えるでしょう。

     

    ただし、窯業系サイディングには防水性が乏しいうえ、「蓄熱しやすく塗膜が剥がれやすい」というデメリットがあります。さらに、「蓄熱→雨水の浸透」を繰り返すことでサイディングパネルが反ってしまうケースもあるのです。こうした事態を避けるためには、湿気のみを通過させる塗膜を持った、「透湿性の高い塗料」が必要となります。

     

    「透湿性の高い塗料」は、10年ほどで劣化してしまうものから20年ほどの耐久性を保つものまで、その性質はさまざまです。一般的には無機塗料→フッ素塗料→シリコン塗料→ウレタン塗料→アクリル塗料の順にグレードが高くなっているので、コストを優先させるのか、塗装回数をできるだけ減らしたいのか、ご自身のプランに合わせ塗料を選びましょう。

     

    なお、「透湿性の高い塗料」が向いている外壁材はほかにもあります。「ALC」も、その代表例と言えるでしょう。ALCは内部に気泡を含み、壁の中に空気層を形成している外壁材です。音の出入りを防いでくれるので、遮音性に優れている外壁材として高い人気を誇っています。また、この空気層が高い断熱効果を実現し、夏には暑さを、冬には寒さを抑えてくれます。ほかの素材に比べて軽く、耐震性・耐久性にも優れている点も特徴として挙げられるでしょう。

     

    ただし、気泡を多く含むALCは、水を吸収しやすいという側面があります。弾性塗料を塗ってしまうと内部から水分を抜けなくなり、塗装の膨れ・剥がれが目立ってしまうリスクがあるのです。こうした状況下でも、水蒸気を通過させられる透湿性の高い塗料であれば、塗膜への影響を抑えられるでしょう。

     

    金属サイディングには「プライマー」や「シーラー」

    柄付けされた金属板と、断熱効果のある裏打材によってできた「金属サイディング」。優れた断熱性から省エネ効果が期待できるうえ、ほかの外壁材で見られる「ひび割れ・凍害」が少ないのも特徴です。なお、金属サイディングに使用される金属は、ステンレス・ガルバリウム・アルミが主流となっています。

     

    金属サイディングはメリットの多い外壁材ですが、金属なので「表面が高温になりやすい」という特徴があり、弾性塗料の塗布は向いていないとされています。これは、弾性塗料を塗ってしまうと、外壁が高温になった際に膨らんで、塗料と外壁が密着せず、剥がれの原因となってしまう懸念があるためです。

     

    さらに、最近の金属サイディングには、汚れが付着しにくいようフッ素コートが施されているケースもあります。この場合、そもそも塗料が付着しづらくなってしまいます。塗装が取れないようにするためには、付着性を高めるプライマーやシーラーの使用が重要です。

     

    プライマーとシーラーとは?

    外壁塗装の現場では、プライマーとシーラーを同義に捉えることがあります。確かに両方とも「下塗り塗料」という共通の役割を持っていますが、目的は異なります。

     

    プライマーは、塗装面の下地準備に使用されるものです。下地と仕上げ塗料を接着させる役割を持っており、塗料が剥がれやすい金属素材の塗装で広く使用されています。仮にプライマーを使用しないと、耐久性の低い壁に仕上がってしまうでしょう。また、プライマーには外壁の凹凸を平らにする役割もあるため、プライマーを使用しないと見た目も悪くなってしまいます。

     

    一方シーラーは、塗装の密着度向上のほか、「劣化した下地に塗料が吸い込まれるのを防ぐ」役割があります。これにより、色ムラをセーブする効果も期待できます。仮にシーラーを塗らない場合は、外壁が塗料を吸い込むリスクが生じます。これにより外壁の外観が損なわれたり、保護できなかったりするので、プライマーと同様に、シーラーの使用は絶対に必要と言えるでしょう。

     

    プライマーとシーラーは「塗料の密着度を高める」という点で同じ役割を持っていますが、シーラーの場合は「下地が塗料を吸い込み過ぎないようにする」ための役割を持っています。表面を保護する役割を+αで持っている点が、プライマーとの違いです。

     

    相性が悪い塗料を塗った際のリスクを知ろう

    塗料にはさまざまな素材・色があるため、外壁塗装を検討する際にサンプルを確認することもあるでしょう。インターネットやSNSで「これは!」と思う外壁塗装を見つけるのは楽しい時間ですが、外壁との「相性」を理解しないで塗料を選ぶと、思わぬリスクが生じるかもしれません。

     

    サイディング素材に弾性塗料を塗ると見た目に難

    サイディング素材が日本の住宅で広く使用されているのは、前述の通りです。加工が容易であることに加え、防音性・耐久性も高いので、これから家を建てる人には魅力的に映るでしょう。サイディングには「釜業系」「木質系」「樹脂系」「金属系」などのさまざまな種類がありますが、使用率が高いのは窯業系サイディングと言われています。

     

    そんなサイディング素材と相性が「悪い」とされているのは、弾性塗料です。弾性塗料を塗ったことで剥がれなどを引き起こすリスクがあるのは前述の通り。さらに、見た目にも難が生じます。その理由には、サイディング素材は中に断熱材が入っていることが挙げられます。夏になると80℃近い温度になるため、弾性塗料をそこに塗ると泡状になってしまい、見た目が損なわれるリスクがあるのです。

     

    そもそもサイディング素材は、素材のつなぎ目の劣化が年数が経つに従い目立ってくるという特徴があるため、そこに相性の悪い塗料を塗ると、一層見た目が悪くなってしまいます。そのため、サイディングを塗装する際はシーラーを下塗りし、シリコン系の塗料を塗るといった対応がベストと言えます。

     

    木質系素材には剥離のリスクがある

    木質系素材とは、檜やヒバといった天然木や合板を外壁に使用したものを指します。自然の暖かみが楽しめるうえ、温度・湿度の調整力も優れている素材と言えるでしょう。

     

    ただし、忘れてはならないのは、木材が持つ「湿度の高いときは空中の水分を吸い込み、乾燥時には水分を放出する」という特徴です。これは、家の湿度を一定に保つ際は重宝される性質ですが、「木材の収縮」を繰り返すことにもつながるため、外壁塗装を施したあとに塗料が剥がれてしまうケースもゼロではありません。特に、シリコン塗料やフッ素塗料の使用は控えたほうが良いと言えるでしょう。塗膜が硬くなってしまうため、伸縮を繰り返す木材に塗ると剥離のリスクが高くなるからです。

     

    外壁に木質系素材を使用している際は、ウレタン系や天然樹脂系の塗料が適しています。高い密着性・耐久性を誇るウレタン系塗料は、木材の伸縮にも強いという特徴があります。耐水性も高いので、雨や湿気の多い土地でもおすすめです。ただし、紫外線に弱いというデメリットがあるので、色あせには十分に注意してください。

     

    天然樹脂系塗料に関しては、環境への影響が少ないというメリットがあります。自然の雰囲気を活かせるので、木材本来の素材感も映えるでしょう。ただし、合成塗料と比較すると耐久性に劣ります。定期的なメンテナンスが必要な点には留意しましょう。

     

    外壁材に合った塗料は、塗装のミドリヤにご相談ください

    「自分の家の外壁に合った塗料は何?」「おしゃれな仕上がりにしたいけど、外壁と剥離しないか心配……」など、いざ外壁塗装を検討する段階で悩んでしまう方は多いでしょう。業者の多くは塗料と外壁材の関係について熟知しており、そのつど相談に乗ってくれるはずです。

     

    しかし、「理想の外壁塗装」を実現したいのであれば、すべてを業者任せにするのではなく、ご自身でもある程度知識を付けておくことが望ましいでしょう。知識があれば、万が一悪徳業者と出会ってしまった場合も、工事を実施する前に気付ける可能性があります。

     

    もし、正しい知識を得たうえで「理想の業者が見つからない」という場合、塗装のミドリヤまでご相談ください。塗装のミドリヤは1980年に創業し、これまで3,000件以上の施工を手掛けてきた塗装業者です。外壁材と塗料の相性についても熟知しており、お客様にとっての「理想の外壁塗装」を実現するために、誠心誠意対応いたします。外壁塗装のご相談や見積提出については無料で対応しているため、外壁塗装を検討している方はお気軽にご相談ください。