外壁塗装の色褪せはなぜ起きる？原因と対策を紹介
新築当初は美しい色合いの外壁であっても、年月の経過と共に色褪せが生じくるものです。この色褪せの発生原因に関して、そのメカニズムをきちんと把握している方は多くないでしょう。しかし、この原因を理解したうえで対策に講じることで、色褪せの進行を遅らせることができるかもしれません。今回は外壁に生じる色褪せの原因と対策について解説します。
外壁で色褪せが生じる2つの原因
どんなに鮮やかな外壁の色味であっても、残念ながら歳月の経過につれて徐々に本来の色合いが失われてしまうものです。ただ、原因を知ることで色褪せを遅らせることができます。色褪せ発生には大きく分けて2つの原因が考えられるため、そのメカニズムをまずは理解しましょう。
色素の切断
世界の物質は、原子同士が結びつくことで成り立っています。そして、それは塗料の色を作り出す「顔料」も例外ではなく、原子の結びつきで色が識別されるのです。原子同士は、「結合エネルギー」によって結びついています。しかし、結合エネルギー以上の強力なエネルギーを外部から受けた場合、原子の結びつきが破壊されてしまうこともあります。つまり、原子の分裂により、色素の切断が起こり得ると言えるでしょう。
色素の切断の要因となるのが紫外線です。紫外線は強弱に差はあれ1年中降り注ぐものであり、少しずつ外壁の顔料の結合を破壊。経年の紫外線のダメージの蓄積によってカラーを劣化させていきます。
化学変化による色褪せ
外壁のカラーは化学変化が生じることでも、色褪せが進行します。外壁に起こる化学変化として、特に注意すべきが「酸化」です。酸化は大気や水に触れることで起こる現象であり、長年風雨に晒される外壁では生じやすいと言えます。また、すでに紹介した紫外線には強い酸化力があり、外壁の色を急速に劣化させる恐れがあります。
覚えておきたい色褪せ対策
色褪せが生じている外壁は、紫外線や風雨によるダメージがすでに蓄積されている恐れがあります。そのため、「単純に外観を損なうだけなら問題ない」と放置するのは危険です。外壁の劣化が進めば色褪せだけでなく、ひび割れなどのトラブルが生じる恐れもあります。より深刻な事態に発展するのを防ぐためにも、色褪せが確認された場合には下記の対策を実行しましょう。
外壁塗装の実施
外壁塗装に使用される塗料の耐久年数は、製品によって異なります。ただし、どの塗料にも必ず寿命があり、経年による色褪せが発生する恐れがあります。そのため、定期的に外壁塗装などの処置を行う必要があるでしょう。多くの場合、築10年以上が経過した家では色褪せなど劣化のサインが生じているケースがあるため、業者に依頼して点検を行うことをおすすめします。
色褪せにくい塗料のチョイス
外壁塗装の際は、色褪せしにくい塗料のチョイスをおすすめします。色付きの塗料には酸化チタンが含まれており、光に当たることで「ラジカル」と呼ばれる因子を発生させるのが特徴です。ラジカルは塗膜を破壊する性質があり、外壁が紫外線などの影響をより受けやすくなるでしょう。最近では、ラジカル発生を制御できる塗料が開発されているので、希望の際は事前に業者に相談することをおすすめします。
また、ラジカル発生制御の性能を備えていない塗料であったとしても、耐候性が高ければそれだけ塗膜の劣化は進行しにくくなり、色褪せの発生を抑える期待が持てます。
色褪せ対策で重要になる業者選び
色褪せ対策として、塗料選びを慎重に行う意識は重要ですが、同様に業者選びにも気を配る必要があります。豊富な知識を備えた優良業者に依頼すれば、コート材塗布などの適切な処置を提案してもらえるほか、家の環境をチェックしたうえで的確なアドバイスをもらえるはずです。
一方で、悪徳業者に依頼するとずさんな作業に終始する危険性があります。たとえ耐候性の高い塗料を選んだとしても、適切な施工がされなければ本来の機能を発揮できません。塗装業者を選ぶ際は、ホームページをしっかり確認したうえで、口コミサイトなどにも目を通して評判をチェックしておくようにしましょう。
色褪せ対策を検討中なら、塗装のミドリヤにご連絡ください
外壁の色褪せに気づいた場合は、それ以上の進行を防ぐためにも速やかに修繕工事を行う必要があります。ただし、理想的な業者を見つけられず悩みを抱えている方もいるかもしれません。もし、しっかりとした修繕工事を実施してくれる優良業者を探している場合は、塗装のミドリヤまでご連絡ください。
塗装のミドリヤは昭和55年の創業以来、これまで3000件を超える施工を実施してきました。塗装工事において高い知識と経験を備えており、お客様に対して的確かつ丁寧なアドバイスを実施しています。塗装の相談や見積もりの提出については無料で対応しているため、色褪せが目立ち外壁塗装を検討しているようなら一度ご相談ください。