塗装工事を依頼する前に!注意しておきたいアスベスト含有外壁
外壁に用いられる塗料にはいずれも耐用年数があるため、美観や安全を保つためにも適切なタイミングで業者に塗装工事を依頼する必要があります。ただし、もしも所有する建物の築年数が古い場合は、塗装工事前に注意したいのが「アスベスト」の存在です。外壁にアスベストが含まれている場合、通常とは異なる工事が必要となるケースがあります。
知っておきたいアスベストの危険性
かつてアスベストは安価かつ軽量であり、加工性、耐久性も高いことから「夢の素材」と呼ばれ、多くの建築物に使用されてきました。しかし、人体に有害であることが確認されると、2006年には厚生労働省によってアスベストの製造、輸入、使用などが全面的に禁止されました。そのため、以降に建設された建築物には、アスベストは使用されていません。
アスベストの具体的な危険性として挙げられるのが、視認が限りなく不可能な点です。直径が0.02~0.35マイクロメートルほどの非常に細い繊維の集合体であり、髪の毛の約4,000分の1の細さしかありません。そのため、現場ではどんなに注意していても気づかぬうちにアスベストを吸い込んでしまうケースが起こり得ます。人体に入り込んだアスベストの繊維は、吸収されないまま肺に刺さることで、健康被害の原因につながります。
アスベストによって起こる主な健康被害として、以下の症状が挙げられます。
・石綿肺
・肺がん
・悪性中皮腫
また、アスベストは全面的に禁止される前から危険性については言及されており、1995年に施行された「労働安全衛生法」によってほとんどの場面で使用が禁止されていました。そのため、1995年以降に建設された家であれば、アスベストが含まれていない可能性が高いと言えるでしょう。しかし、それ以前に建設された家の場合、外壁や屋根にアスベストが含有されている恐れもあるため、注意が必要です。
外壁にアスベストが含まれている場合の行動
外壁にアスベストが含まれている場合、一刻も早く対処したいと考える方が多いかもしれません。しかし、たとえアスベストが含まれていたとしても、日常生活を送るうえでは健康被害に遭う危険性は低いでしょう。
外壁に用いられる建材や塗材に含まれたアスベストは、量が少ないうえ、さらにセメント・合成樹脂などで固められています。そのため、よほどのことがない限り、アスベストの粉じんが飛散するリスクは低いと言えるでしょう。
また、塗装工事を行う場合であっても外壁を剥がしたり壊したりする作業が発生せず、単に塗料を塗るだけであれば、健康被害に発展する危険性は高くありません。ただし、塗装工事で行う高圧洗浄によってアスベストが飛び散るリスクもゼロではないため、必ず業者と対応を協議しましょう。また、外壁の取り壊しなどに伴う増改築と同時に塗装を行うつもりならば、同様に事前の対処が必要になります。
アスベスト含有屋根の対処方法
アスベストにもいくつかの種類がありますが、特に「吹き付けアスベスト」と「石綿含有吹き付けロックウール」が含有されている場合には、工事の際の撤去が法律によって定められています。撤去工事においては以下の対応を取る必要があるため、業者に確認をしながら進めていきましょう。
・依頼者による「大気汚染防止法」に準拠した届け出
・「石綿障害予防規則(省令)」に準拠した安全な作業環境確保
・「廃棄物処理法」に準拠したアスベスト含有建材解体後の適切な処置
このように、さまざまな法律及び政令を遵守した作業が求められるため、適切な業者に依頼をしたうえで工事を進めていかなければなりません。また、アスベストの除去工事を行う業者には、以下の資格所有が求められます。
・アスベスト診断士
・特別管理産業廃棄物管理責任者
・石綿作業主任者
業者へのアスベスト除去工事の依頼を検討する際は、ホームページなどで上記の資格保有の有無を事前にチェックしましょう。アスベストの撤去は自分や家族はもちろん、近隣の方々の健康にも影響する問題になりかねないため、必ず適切な作業を進めてくれる優良業者に依頼をしてください。
アスベスト含有外壁のチェックをご希望なら、塗装のミドリヤにご連絡ください
家の外壁などにアスベストが含まれているかどうかは設計図書などで確認できますが、個人での判断は難しいかもしれません。自己判断が難しいようであれば、優良業者に相談・確認をしてもらうのが望ましいでしょう。もしも埼玉近郊で優良業者をお探しなら、塗装のミドリヤまでご連絡ください。
創業から35年以上と長い歴史を持つ塗装のミドリヤでは、これまでもさまざまな外壁に対応してきており、正確な診断をお約束できます。ご相談には無料で対応しているので、もしお悩みを抱えているようならお気軽にご利用ください。